調理活動について

京都教育大学 湯川夏子先生の提唱する“料理療法”の考えを学んで行っています。

 

“料理療法の”の定義・・料理活動を介して心身の障害の機能回復症状の改善や情緒の安定、豊かな人間関係の構築と生活の質(QOL)の向上をめざすもの   湯川夏子 人間生活工学 6()6-9(2005)

 

月間の調理レシピ作成

 児童でも30分~40分の時間でできるもので、アレルギー源になり易い食材(卵・牛乳・ナッツ類)を使用しないもの

 混ぜる・捏ねる・切る・量る・焼くなど、どの児童にも何かしらできることがあるように多様な作業があるもの 

 季節感があり、児童が喜びそうなもの を選んでいます。

  

当日準備

①衛生管理・・調理プログラム担当(以下調P担当)も含め児童到着前に新型コロナ感染対策として器物等の消毒を行う

②調P担当によるプログラムの段取り・道具等の下準備

 どの子供をどの席に座らせてどんな作業を割り振ったら良いか、児童ごとの目標を定めて考え計画シートに記入

 

プログラムの実施

 ①児童に手洗い、エプロン・三角巾の着用を促し見届けます。所定の席に着席してもらいます。

 ②指体操をして、手の動きのトレーニングをします。

 ③今日のレシピと食材の説明をし、手指のアルコール消毒をします。

 ④実際に各々の児童の能力と嗜好に合わせて役割を割り振りします。

 ⑤安全に楽しく、協力して調理できるように支援します。

 ⑥調理に参加できない児童には お茶挽き ゴマすり エプロンたたみ 食器拭き などを行い生活動作の練習をします

 ⑦今日の思い出の記録として随時写真撮影も行います。

 ⑧おやつができあがったら、調P担当が児童に報告ノートを配布し今日の感想を記入してもらいます。

  感想記入が難しい児童には名前やレシピ名等を記入してもらうなど、字が書ける児童には何かしら記入してもらいます。

  職員も各児童の報告ノートに調理の様子を記入します。

 ⑨ノート記入が終わったら、衝立を出してマスクを外し、皆でおやつを食べます。

 ⑩きりのいいところで ごちそうさま をし、調P担当は今日の活動の評価記入と後片付けをします。

 

 ⑪調理活動が終わったら児童たちは 宿題やドリルなどの学習 塗り絵やパズル ボール遊びやDVD体操など、各々好きな活動で楽しみます。